椿園では創業当時より三代続けて椿樹木を専門に生産・販売しております。
生産農園では小さな苗木から庭木用・古木などの
大きな椿まで含めると50,000本以上の椿を育てています。
椿は水と肥料を与えるだけで毎年花を咲かせる育てやすい植物です。
日本原産(学名:camellia japonica)の植物ですので四季の温度変化にも適応します。
屋外で育てる椿ですが真夏の直射日光は少しだけ苦手です。(これはどの植物にも言えることですが椿も同じです。)
鉢植えで育てている生産農園では梅雨6月下旬頃より秋9月頃までは人工的な日陰となる寒冷紗の下で育てています。
これは水を求めて根が張れないからであり、地植え(庭植え)の椿は真夏の炎天下でも元気に育ちます。
猛暑が続く近年ですが、真夏以外は毎日水をあげることはしません。
鉢の表面に見えている土が乾いたタイミングを見計らい、鉢底からあふれ出るぐらいにたっぷりと潅水をします。
このメリハリこそが元気な椿を育てる秘訣です。かわいそうだからと毎日水をあげてしまうような事をすると
蕾の数も少なく、木もヒョロヒョロと弱々しく育ってしまいます。
肥料も年2回(育て方ページを参照)を基本として必要以上には与えません。
時には厳しく、時には優しく、我が子を育てるように愛情もたっぷり注ぎ育てています。
また、「大きくなる」とイメージされる椿ですが、鉢植えでも庭木としても小さく育てる事が出来ます。
剪定(枝切り)管理次第では大人の身長ほどで高さを止められるので、
プランターなどの鉢植えや盆栽のように仕立てることもできる樹木です。
バルコニーなどの狭く時々しか日が当たらない環境にも適しており、
小さなスペースで育てているお客様もたくさんみえます。
もっとも大切に育てる必要があるのは
「苗木」である鉢植えの椿です。
小さな苗木は成長も遅く繊細ですので、
一本一本の生育状況を見極めての水やり管理や
肥料管理など手間が掛かる時期でもあります。
植物や農作物には「苗半作-なえはんさく-」という
言葉もあるように、苗木の頃に手間を掛けるかで
その後の良し悪しが決まるとも言われています。
椿園では鉢植えの椿を苗木と呼び、届いてからも
安心して育てることができるよう、
初期の生育管理を徹底した苗木のみを販売しています。
椿にはたくさんの花があり
品種として名前が付いていることも特徴です。
400種以上の椿を育てている椿園では、
品種の性格や特性に合った生産管理も徹底しています。
また、本来咲くべき花の色や花の形にも
徹底的にこだわりを持ち、血統管理にも力をいれています。
苗木作りに欠かせない親木(穂木取り専用の椿)は
花の選別や肥料管理に至るまで一年通じて
生育管理に細心の注意を払います。
たくさんの椿を育てているからこそ、一本一本の
生育状況をしっかりと見守ることはとても重要です。
長年の生産技術により害虫や病気の発生を抑制できる
予防管理をすることで健康な椿を育てていますが、
天候の予測や生産しているビニールハウス内の
乾燥具合など、椿の生育に最適な環境を常に考えて
社員全員が生産に取り組んでおり日々の作業や出来事を
日報に書き出し、社内にて情報共有しています。
重点課題は朝礼でしっかりと伝達し、
ポイントを理解してから一日の作業に入ります。
8:00 | 朝礼~作業指示、体調管理と安全・品質第一の確認 |
---|---|
8:05 | 農園の見回り、開花状況や注文商品の椿をチェックなど |
10:00 | 社員みんなで休憩 |
10:30 | ご来園を予約のお客様を農園にてご案内、お求めの椿をご提案・販売 |
12:00 | 社員みんなで昼休憩 |
13:00 | 注文商品の一斉出荷業務 |
15:00 | 社員みんなで休憩 |
15:30 | 生産農園内の水やり作業など |
17:00 | 明日以降の作業内容、生産課題確認 |
17:30 | 終業 |
苗木の状態はもちろん、土、肥料、水など
万全な状態で生育管理された椿をお届けいたします。
当社の苗木では薬剤等により
無理な着蕾をすることをしておりませんので、
付いている蕾の花をすべて咲かせても木が弱る、
枯れるという事はありません。
また、お買い上げいただいた椿には
花や蕾・花芽(※1)が付いており、
一本一本に写真入りラベル(※2)を付けています。
「椿の育て方」資料も同封しておりますので、
初心者の方や贈り物で届いても
安心して育てることができます。
※
椿は一つ一つの種類に特徴があるので
たくさんの花を付ける椿もあれば、
1個だけの場合もございます。
※1
花が咲き終わっている場合もございます。
※2
生産農園では品種を間違えることなく管理するため、
椿の一本一本に札を付けて管理していますが、
万が一ご購入された椿がラベルの花と違うなど、
間違いがあった場合にはご連絡ください。
椿園は完全予約制の農園となっております。
ページ先頭の「来園予約」よりご予約ください。前日や当日の場合はお電話にてご連絡ください。
実際に椿を生産している農園をご案内させていただき、花の違いや樹形の特徴など
個性豊かな椿を一堂に見ていただくことで椿の深い部分や新たな魅力も知ることができます。
また、その場で見つけたお気に入りの椿を当日購入する事も出来ます。ご来園をお待ちしております。
園芸店様及び造園業者様におきましてはお客様のご要望や店舗にて
購入したくなる魅力ある椿の企画をご準備いたします。
例えば、一般流通していない園芸品種椿や園芸店には並ばない樹高1m~3mの椿など、
椿園の提案する椿は単品だけではなく「お客様がより興味を持って頂ける」ご提案をしておりますので、
お気軽にお問い合わせください。椿を求められるお客様より「一枝切り出すことができるサイズを探している。
成長が遅くてなかなか花を見られない。」というご希望を頂くことが多く、
主流であった12㎝ポット(4寸)の蕾付き苗ではなく、腰ぐらいの高さに成長した
少し大きな鉢植えの椿なども求められています。是非一度お問い合わせください。
椿の花が咲く10月~4月には、お花会・お茶会・撮影用などに、切り花での出荷もしております。
冬を迎えるとお茶席やお花の展覧会では季節の花として椿を用いることが多くなり、
古くからの定番である白玉や初嵐、侘助椿や曙などの椿が床の間や掛け花などで見られます。
「〇月〇日のお茶会に最適な椿の蕾が欲しい」「お花の展示会にちょうど咲き始める椿が欲しい」
「花の色が少し見え始めた蕾」「1m以上で枝に大きな曲がりがあり、花も咲いている」などなど、
シーズン中は多種多様な椿の切り花のご注文に対応しております。
また、ご自宅のお庭で枝を切り出したいという要望も増えており、それに応えるため椿の大苗も販売しております。
切るタイミングや切り出し後の管理ポイントなどもしっかりとお伝えさせて頂きますので、
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
椿を中心とした庭づくりのデザインから植栽作業や造園管理まで承っております。
「庭園」と呼ばれる本格的なお庭には必ず植えられる植物ですが坪庭などにも似合い、
小さなお庭や狭い場所、玄関先や軒下の日陰でもよく育つ万能な樹木です。
現代のお庭では少ない樹木本数で「季節感」と「存在感」を出すことが求められています。
一本で演出でき、一年中緑に覆われる椿の存在感はとても大きいと言えます。
また、一本でも数本でも植栽作業はお任せください。椿のプロがお伺いして植え込みます。
椿に似合うお庭のデザインや施工、リフォームも得意としています。(1級造園技能士資格保有)
現状のお庭の状況や図面を見せて頂き、お客様のご要望をお伺いして椿園が最適な庭造りと
オススメの一本をご提案させて頂きますのでお気軽にご相談ください。
椿の花が咲く季節には生産農園にて催しがございます。(ブログや椿通信をご覧ください)
椿園では生産農園で咲く旬の椿を見ていただき、お客様に椿の魅力を伝えたいと考えています。
1980年代には当社農園から全国にTV中継を行い「椿の祭典」を開催していた歴史もございます。
それを基に2017年より椿の祭典「椿見会-つばきみかい-」を毎年3月中旬ごろに開催しています。
愛知県稲沢市に所在する会社と農園へは「名古屋駅」から名鉄電車で最短36分、
最寄り駅の名鉄尾西線「森上駅」からは徒歩5分と大変便利な場所ですので是非お越しください。
お持ち帰りが難しい場合でも全国配送しておりますので、
お気に入りの椿を実際に見て購入いただき宅配便発送もお申し付けください。