椿 絞西王母・しぼりせいおうぼ|淡桃色に紅の絞りが入る、上品で華やかな秋咲き椿|YouTube椿園チャンネル更新!

2026/10/23 カテゴリ:

みなさんこんにちは!椿園の佐藤です。秋が深まり、少しずつ椿の開花が増えてくる季節となりました!

今回ご紹介する椿は、淡い桃色の花に紅色の絞り模様が入る「絞西王母・しぼりせいおうぼ」です。

淡桃色に紅色の吹き掛け絞り

絞西王母の一番の魅力は、やはりその花色です。

淡い桃色の花弁に、紅色の細かな模様が入る吹き掛け絞り。

まるで紅色を細かく吹き付けたように模様が入り、一輪ごとにその表情が異なります。

淡い桃色が多く残る花もあれば、紅色の絞りが華やかに入る花もあり、同じ株でも毎回まったく同じ花が咲くとは限りません。

この「次はどんな花が咲くだろう」と楽しめるところも、絞り椿ならではの魅力だと思います。

一重筒咲きのやさしい花姿

花形は一重の筒咲き。

ふっくらとした蕾から、花弁をやや抱えるように咲くため、華やかな絞り模様でありながら、どこか落ち着いた上品さがあります。

花の大きさは中輪で、椿園ではおおよそ4~7cmほど。

大きすぎず、小さすぎず、枝や葉とのバランスも良く、庭植えでも鉢植えでも楽しみやすい花姿です。

西王母(せいおうぼ)とのつながり

「絞西王母」という名前からも分かるように、この品種は西王母(せいおうぼ)の実生とされています。

西王母は、淡い桃色に紅色のぼかしが入る一重筒咲きで、秋から咲き始める早咲き椿として古くから親しまれている品種です。

絞西王母は、その西王母を思わせるやわらかな花姿を持ちながら、紅色の吹き掛け絞りが加わることで、より華やかな印象を楽しめます。

西王母がお好きな方にはもちろん、少し変化のある花を探している方にもぜひ見ていただきたい椿です。

秋から春まで楽しめる品種

椿園では、絞西王母は11月頃から4月頃まで開花する品種として栽培しています。

秋の早い時期から花を楽しめるため、「椿の開花シーズンを早くから楽しみたい」という方にもおすすめしやすい品種です。

気温や株の状態によって開花時期は前後しますが、秋から春にかけて長く楽しめるのも魅力のひとつです。

一輪ごとの違いを楽しんでほしい椿

絞り模様の椿は、写真だけではなかなか伝わりきらない面白さがあります。

一輪一輪、紅色の入り方や模様の濃さが違い、その年、その枝、その花によって少しずつ表情が変わります。

「整った花を毎回同じように楽しむ」というよりも、一輪ごとの違いを見つけながら楽しむ。

そんな見方がよく似合う椿です。

淡桃色のやさしさと、紅色の絞りが生み出す華やかさ。

秋から咲き始める「絞西王母」、ぜひ開花した花を実際にご覧いただき、その一輪ごとの表情を楽しんでみてください。

椿園オンラインショップでも販売しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。

本日もブログをご覧いただきありがとうございました。

椿の枝が黒い?カイガラムシの見つけ方と家庭でできる対処法|YouTube椿園チャンネル更新!

2026/10/16 カテゴリ:

みなさんこんにちは!椿園の佐藤です。 2026年も秋を迎え涼しくなりました!私たちが過ごしやすい季節には虫も動き始めます…今日は気を付けたい「ツバキの虫」についてです。

鉢植えやお庭で育てている椿の葉や枝が、いつの間にか黒っぽく汚れていることはありませんか?

一見すると病気のようにも見えますが、そんなときは枝をよく観察してみてください。

赤茶色をした丸いものが枝に付着していたら、カイガラムシが発生している可能性があります。

今回、椿園の農園でも「ルビーロウカイガラムシ(ルビーロウムシ)」の発生を確認しました。

実際に椿の枝に付着している様子から、歯ブラシを使った除去、枝を切って除去する剪定、市販のカイガラムシ用薬剤を使った対処方法まで動画で撮影しましたので、ご家庭で椿を育てている方にも分かりやすくご紹介します。

⚠️動画にはカイガラムシの接写映像が含まれています。虫が苦手な方はご注意ください⚠️

枝や葉が黒くなるのは「すす病」の可能性

カイガラムシは枝や葉に付着し、植物の汁を吸って生活します。

カイガラムシが出す排泄物やそれに集まるアブラムシなどの排泄物などをもとに「すす病」が発生すると、葉や枝の表面が黒いすすをかぶったようになります。

そのため、「枝や葉が黒い=黒い虫が付いている」ということではありません。

黒くなっている部分はすす病で、その原因をたどって枝をよく見ると、カイガラムシが付着していることがあります。

ルビーロウムシは甘露を排出し、その表面ですす病菌が繁殖することが確認されています。

秋から冬、カイガラムシに気付きやすくなる季節です

「秋になったら突然カイガラムシが発生した」と思われるかもしれませんが、実際にはそれ以前から生育しています。

ルビーロウムシは成虫で越冬し、6月中旬から7月中旬ごろにふ化幼虫が現れるとされています。

発生初期の小さな幼虫は見つけにくいのですが、夏の間に成長し、次第に特徴的なロウ物質に覆われていきます。

そのため秋から冬になると、大きくなったカイガラムシそのものと、すす病による黒ずみの両方が目につきやすくなります。

椿の葉や枝が黒くなってきたと感じたら、葉の裏表だけを見るのではなく、枝の付け根や細い枝まで一度確認してみてください。

数が少なければ歯ブラシ・硬いブラシで取り除く

数匹程度のカイガラムシであれば、まずは物理的に取り除く方法があります。

動画ではゴム手袋を着用し、使い古したブラシを使って枝に付着したカイガラムシをこすり落としており、枝を傷つけない程度の力で、虫体を一つずつ取り除きます。

カイガラムシは成長すると枝にしっかりと付着しているため、実際にやってみると「こんなに硬く付いているのか」と感じると思います。

動画内では、枝を切り取って虫体を間近で観察した様子や、歯ブラシで除去する前後の状態も撮影しています。

たくさん付いている枝は剪定する(切り捨てる)方法も

一本の枝に多数のカイガラムシが付いている場合、一匹ずつ取り除くのは大変です。

被害が集中している枝で、樹形への影響が少ない場所であれば、枝ごと切り落とし剪定で虫を取り除く方法もあります。

剪定は発生した虫数を減らし、枝の内部を確認しやすくするための対策の一つと考えてください。

ご家庭ではカイガラムシ用エアゾールも選択肢!

鉢植えの数鉢など、ご家庭で管理している椿であれば、市販されているカイガラムシ用の家庭園芸薬剤を利用する方法もあります。

動画では、カイガラムシ用エアゾール(使用方法は約30cm離して断続的に噴射)を実際に使用しています。※農薬の登録内容は変更されることがあります

使用するときは、必ず購入した商品のラベルを確認し、対象植物・対象害虫・使用方法・使用回数を守ってください。 

「1匹だけだから大丈夫」と考えない

一番お伝えしたいのがここ!ルビーロウカイガラムシを見つけても「1匹しかいないからこれさえ駆除すれば大丈夫だろう」と思わず、しっかりと枝葉を確認してください。

ルビーロウムシは主に単為生殖するカイガラムシです。雌1匹からでも増殖する性質のため大量発生してから慌てて防除するより1匹、2匹という少ない段階で見つけて取り除くということが大切です。

また、初夏には非常に小さな幼虫が現れますので、前年にカイガラムシを見つけた株は翌年の6〜7月ごろにも枝や葉を確認、予防でスプレー散布しておくとよいでしょう。

日頃から「葉の裏側や枝を見る」習慣を

椿は花や葉を見ることが多い植物ですが、病害虫を早く見つけるためには、ときどき葉の裏や枝にも目を向けてみてください。

「葉が黒くなってきた」「枝に赤茶色の丸いものが付いている」そんな小さな変化が、カイガラムシを見つけるきっかけになります。

ルビーロウカイガラムシは「1匹からでも増える可能性がある」と考え、少ない段階で早めに対処する。

ご家庭で椿を育てる際のカイガラムシ対策として、ぜひ覚えておいてください。

動画では実際に発生している椿を使い、カイガラムシの見つけ方から歯ブラシによる除去、剪定、薬剤による対処まで詳しくご紹介しています。

ぜひ動画とあわせて参考にしてください!本日もブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

椿園オリジナル品種『風華・ふうか』|咲くたびに花形が変わる、表情豊かな八重椿|YouTube椿園チャンネル

2026/10/09 カテゴリ:

みなさんこんにちは!椿園の佐藤です。今週はさわやかな秋晴れが続いており、早咲き椿が続々と咲き始めて参りました!

今回は、椿園オリジナル品種の椿「風華・ふうか」をご紹介します。

風華は、椿園二代目園主・佐藤晴美が作出した品種です。

淡い桃色地に紅色の縦絞りが入る中~大輪の花ですが、この椿の大きな魅力は、なんといっても「花形の変化」にあります。

■咲くたびに表情が変わる「風華」

風華の花形は基本的に八重咲きに分類しています。

ところが、実際に何輪も花を見ていると、その姿は驚くほどさまざまです。

一重~半八重のように見える比較的シンプルな花が咲くこともあれば、花弁が立体的に重なる蓮華咲きのような端正な姿になることもあります。

さらに花弁数が増えると、牡丹咲きのように花弁が華やかに乱れ、とてもボリュームのある花になることもあります。

「同じ風華なのに、ここまで花の表情が違うのか」

長年生産している私たちでも、開花するたびに見入ってしまう椿です。

■端正な花も、華やかな花も

整った蓮華咲きのような姿には、すっきりとした上品さがあります。

一方、花弁が幾重にも重なり、少し乱れながら開いた花には、八重咲きらしい華やかさがあります。

どちらか一方の花形だけではなく、一株の中でさまざまな花姿に出会えること。

この「変化に富んだ花容」こそが、風華ならではの面白さではないかと思います。

■椿園で生まれたオリジナル品種

風華は、椿園二代目園主・佐藤晴美が作出し、椿園で長年育ててきたオリジナル品種です。

椿は同じ品種であっても、開花時の気候や木の状態、花の成熟具合などによって多少表情が変わります。

その中でも風華は特に花形の変化が大きく、「次はどんな花が咲くだろう」と開花を待つ楽しさのある椿です。

今回の動画では、写真だけではなかなか伝えきれない風華の花姿や、花形の違いをご覧いただけるように撮影しました。

ぜひ動画でも、風華のさまざまな表情をご覧ください。

■風華・ふうか

花色:淡桃色地に紅色縦絞り
花形:八重咲き・花姿の変化に富む
花サイズ:中~大輪
開花時期:11月~3月
作出:椿園二代目園主・佐藤晴美
椿園オリジナル品種

風華の苗木は椿園オンラインショップでも販売しております。

▶「風華・ふうか」商品ページはこちら

花形の変化も含めて、一輪一輪を眺める楽しさのある椿です。

これから椿の開花シーズンが進むにつれて、農園でもさまざまな品種が咲いてきます。
今シーズンも椿園チャンネル、そしてブログでそれぞれの椿の魅力をご紹介していきますので、ぜひお楽しみください。

椿園株式会社
佐藤 幹大

椿な人達

椿園三代目園主 佐藤 幹大

椿園三代目園主
佐藤 幹大

椿園は昭和23年の創業以来、椿樹木を専門に生産・販売を行っています。育種家としては一重の筒咲を中心としたツバキらしい「美しい椿」の作出にも取組み、三代に渡り作り出した園芸品種椿は300品種に迫っている。代表的な作出・命名品種:千羽鶴、初音、陣屋の椿、月照など。