10月ももう半ばですね。
「秋の日はつるべ落とし」のとおりにすっかり日が暮れるのが早くなりました。
ミツバチ達も仕事を早めに切り上げて巣箱に戻ります。
世間では実りの秋というように様々な植物が果実をつけたり、
それを動物が食べて肥えて冬に備える、そんな季節ですね。
ミツバチの世界においては、冬越し前に食料を貯めるべく花を探し回ったり、
ついでに周りの群れから貯めてある蜜を盗もうとしたり、
逆にミツバチを食べて太ろうとするスズメバチと戦ったりと、
中々目を離せない時期でもあります。
幸い、稲沢市は当園の椿を含む蜜源植物に恵まれていて餓死したり
盗みを働く蜂が現れるような事はないですし、
今年はスズメバチが全然姿を現さないので穏やかに過ごしております。
あまりにもスズメバチが弱すぎて、拍子抜けを通り越して心配になるほど。
ミツバチの天敵とはいえ、自然の一部であるのも確か。
ちょっと気になる、今年の気候。
八開
10月に入ってすっかり秋めいてまいりました。ご飯が美味しい季節ですね。
先日から高校生が研修に来ていて、当園の業務に携わってもらいました。
業務の一環に養蜂があるということでみつばちを見せることもしましたが、
やはりこの仕事の一番の楽しみであるはちみつを食べてもらわねば、と試食を研修に挟みました。
もちろんこれは立派な仕事です。ええ。
最近では機械での分析などもありますが、
はちみつの種類を見分けるのはつまるところ人間の舌です。
それに自分で採ったはちみつがどのような味がするか確かめておかないと、
お客様に自信を持ってご提供できません。
その一方で、自分だけ美味しいと思っていても、他の人の舌には合わないという事もあります。
一般的な好みを知る上でも、多人数での試食をするのは大事なことです。
けして業務にかこつけて甘味をむさぼろうというわけではありませんよ。
当園のもの以外にもいくつかはちみつを用意して、いざ試食。
馴染みのある味、新鮮な味、クセの無い味、特徴的な味、花の種類によって千差万別。
研修生に聞いてみると、「シナモンみたいな匂い」「こっちのほうが食べやすい」と
やはり違った答えが返ってきます。
我が家では父がもちの蜜をトーストにかけたり、母が椿の蜜をコーヒーに入れたりと、
好みが分かれてるので 複数種類常備してます。
好みは人それぞれ。
椿もはちみつも色々な種類があって、どれが一番と言うことはなく、
その時々に違いを楽しむものと思います。
八開