椿 尾張五色椿の歴史

こんにちは。立松です。

つい先日のブログにも書かせていただいた「尾張五色椿」について。

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中部椿である当品種は当園の咲き分け品種の代表でもあり、一重のシンプルな花形で

「桃」「白」「縦絞り」「覆輪」と非常に多くの花を楽しませてくれる椿です。

この品種、古くは名古屋城の御殿椿として城内の茶会にも生けられた椿だそうです。

というのも名古屋城の椿園はその昔戦火で失われてしまったそうで、

文献や言い伝えから憶測することしかできないのです。

門外不出の椿を稲沢の植木職人がこっそり持ち帰って増やしたという説もあり、

少しの後ろめたさを感じますが、今となっては当時の職人さんグッジョブといったところでもあります。

ちなみに昭和50年発行の初代が書いた椿の本によると、稲沢には樹齢が250年を超える古木も

存在していると書かれています。

こうして歴史の中の椿の存在を想像するのも非常に面白いですね。

 

椿な人達

椿園三代目園主 佐藤 幹大

椿園三代目園主
佐藤 幹大

椿園は昭和23年の創業以来、椿樹木を専門に生産・販売を行っています。育種家としては一重の筒咲を中心としたツバキらしい「美しい椿」の作出にも取組み、三代に渡り作り出した園芸品種椿は300品種に迫っている。代表的な作出・命名品種:千羽鶴、初音、陣屋の椿、月照など。