植物と椿の環境適応能力

ブログをご覧の皆様、おはようございます。 秋分の日の朝を迎えました。

今日は植物と椿について、少しお話ししたいと思います。

植物は自分自身の置かれた環境に対し、必死で生きようとします。

日の当たらない場所に生える植物は、より日の当たる方向へ枝を伸ばし、水の少ない場所に芽生えた植物は、より水のもらえる場所へ根を張る。

椿も一緒で、環境適応能力はとても優れています。

4_21PSH12陣屋140920004 「陣屋の椿」

上記写真の椿は先日鉢上げした大苗です。

地植え状態を堀り上げて鉢植えしているので、根が傷付いたり少なくなります。

その為、地上部では一週間から半月程で内側の葉(幹に近い古葉)が黄色くなり落葉します。

植え替えていない椿でも春先にはこのような現象が起こりますが、それは新しい根や葉を出して更新しようとしている証拠、生命力なのです。

秋はどこに居ても心地よい時期です、もしお出かけになって自然の植物を見る機会があれば「君はなぜそこに芽生えたのか?なぜこんな樹形に育ったのだろう?」なんて事を考えてみると、

ちょっとだけ笑顔になり、やさしい気持ちになれるのではないでしょうか(笑)

2014年9月23日、とても心地の良い青空と爽やかな朝を迎え、植物も同じ気持ちかなぁと思ってのブログ投稿です(^^)

皆様、良い休日をお過ごしください。

椿な人達

椿園三代目園主 佐藤 幹大

椿園三代目園主
佐藤 幹大

椿園は昭和23年の創業以来、椿樹木を専門に生産・販売を行っています。育種家としては一重の筒咲を中心としたツバキらしい「美しい椿」の作出にも取組み、三代に渡り作り出した園芸品種椿は300品種に迫っている。代表的な作出・命名品種:千羽鶴、初音、陣屋の椿、月照など。